ドラギ総裁が資産買入縮小の時期を後ろ倒し示唆、FOMCへ配慮も?
欧州中央銀行(ECB)は20日、フランクフルトで定例理事会を開催した。政策金利にあたるリファイナンス金利は、市場予想通り0%で維持。上限金利の限界貸出金利も0.25%、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.4%で据え置いた。金利据え置きは6回連続で、現状の低金利を長きにわたって継続する意思を示す。また、2016年12月に決定した資産買い入れプログラム(APP)の変更を堅持した。
ドラギ総裁、記者会見のポイントは以下の通り。
(政策変更について)
・資産買入プログラムの変更にはまだ至っていない
・全会一致でフォワードガイダンスを変更しない、将来的な偏向を協議する特定の日程を設定しないと決定した
・単に、協議は秋に行われると申し上げる
・秋に議論を実施し、その頃までに入手可能な様々な情報を得る必要があり、具体的な予定を示したくなかった
・9月にどのような行動を取るか、議論していない
(緩和策について)
・金利は資産買入の時期をさらに超える長きにわたり、現状の水準で据え置かれると予想
・資産買入プログラムは2017年12月まで600億ドルで続け、インフレが持続的に調整するまで、必要ならばそれ以上にわたって継続
・インフレ圧力が高まり物価動向を支援するまで、非常に大規模な緩和策が依然として必要
・必要であれば、資産買入プログラムを規模と期間において拡大する用意がある
→前回と全て変わらず
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