BWM電通〜顧客体験にブランドのユニークネスを重ねる「モダン・マスターブランド」の考え方
昨年アジアに初上陸したマーケティング・コミュニケーションの祭典「Advertising Week」が、今年も東京にて「アドバタイジングウィーク・アジア2017」として開催された。5月29日から6月1日の4日間、東京ミッドタウンには、ブランド、メディア、テクノロジーなど幅広いテーマを軸に世界から有数の経営者やCMOクラスのリーダーたちが集結。パートナー企業および団体数は昨年の50から64に増加し、約1万3000人が参加した。
オーストラリアのクリエーティブ・エージェンシーBWM電通のブランド・プランニング・ディレクター、モエンシ・ロシエ氏は、ブランドが自らの変容を主導するための戦略的フレームワーク「モダン・マスターブランド」を提唱する。Dentsu Brand Agencies APACデータ&ストラテジー リージョナルディレクターのニック・ライセンス氏をモデレーターに、同チーフ・ストラテジー・オフィサーで電通CDC ECDの山本浩一氏を交えて行われたセッションでは、この新たな概念が存分に語られた。
台風のような環境変化の中でブランドを保つには
この十数年、あるいは数年の間でも、私たちの生活は激変した。「このスピードが弱まることは、もはやあり得ないのでは」とライセンス氏は切り出す。台風のような環境変化と顧客ニーズの変化にさらされて、企業は商品やサービス、
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