椿×渡邊千佳:にじみ出た血をポジティブに包み込む
男性実力者がしのぎを削るヒップホップや広告のシーンに咲いた一輪の花。というにはあまりに泥臭い、女性ラッパーやコピーライターの存在をご存じでしょうか。片や、当連載の人選を担当した太華氏に「現場での支持率ナンバーワン」と言わしめるミレニアル世代のフィメールラッパー。一方は、2016年TCC最高新人賞とTCC賞をダブル受賞したコピーライターの新星。若手ながら、本質をえぐる表現が注目を集める、気鋭の女性2人が言葉を交えました。
ラッパーの椿さん(左)とコピーライターの渡邊さん
福岡でたたき上げられた、駆け出し時代
渡邊:椿さんは福岡のご出身なんですね。私も昨年の10月まで3年間、福岡市の赤坂に出向していました。その間、長崎バスのお仕事とか、九州のお仕事をいろいろとさせていただきました。
椿:長崎バスのポスターは、目にするたびにいいなぁと思っていました。私はコピーライターさんに憧れがあります。どんな仕事なんですか。
渡邊:簡単にいうと、クライアントさんのお題や悩んでいることを解決する手段の中心に、言葉に軸を置いているのがコピーライターです。椿さんはラッパーとしてどんな活動をされているんですか?
椿:私はライブが主ですが、アルバムも出しています。あとは、最近はやっているフリースタイルバトルですね。
渡邊:どうしてラップをするようにな
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