ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が就任して、注目すべきことの一つがサウジアラムコのIPOだ。ニック・バトラーは否定的評価をしていたが(弊ブログ#344参照)、金融業界ではどのような評価なのだろうか?
本件に関連してFTが今朝、興味深い記事を掲載していた。原題は “Saudi Aramco called on to improve data disclosure ahead of IPO” (around 4:00am on June 28, 2017 Tokyo time)で、”Corporate governance body says state-owned oil company is among most opaque” というサブタイトルがついている。
筆者の興味は、911の被害者家族から提訴されるリスクを覚悟してでもニューヨークに上場するのか、ということと、機関投資家以外にスーパーメジャー等が「将来」を見込んで株式取得に動くのかどうか、という点にある。「独自性」を誇る仏トタールあたりは手を出すんじゃないかな?
さて、記事の要点を次のとおり紹介しておこう。
・有力な企業統治調査機関であるNational Resources Governance Instituteが、他の調査を含め、国営資源会社74社の最新調査結果を発表し、来年(2018)に予定されているIPOの前に、サ
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