韓国の文在寅大統領は30日、ワシントンで就任後初めてトランプ米大統領との首脳会談に臨むが、米韓関係は目下、決して良好とはいえない。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題について、文政権は適正な環境影響評価を行うことを決めるなど、配備の遅れが予想されているだけではなく、対北朝鮮政策で米国とのスタンスの違いが表面化しているからだ。
▲訪米を控えた韓国の文大統領(文在寅大統領のブログから)
トランプ大統領は、「北が核実験、ミサイル発射を停止し、それが検証された後ならば北と対話に応じる用意がある」という立場だが、韓国側は、「北が核実験、ミサイル発射など挑発的行為を中断すれば、対話する」と表明している。前者は核・ミサイル開発の完全停止を対話条件としているのに対し、後者は「中断すれば」で止まり、それ以上の要求を控えている。だから、北側が得意としてきた瀬戸際外交が復活し、おいしい土産物を手に入れた後、核・ミサイル開発を再開するか、ひそかに開発を継続する危険性が排除できないわけだ。
朴槿恵前大統領時代はトランプ政権の対北政策と酷似していたが、文政権はいろいろな条件をあげてカムフラージュしている。とにかく南北首脳会談を実現したい、という文在寅大統領の個人的願いが垣間見える。
そのような時、北側が拘束していた米大学生を釈放した。しかし、学生は昏睡状
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