春季学期はジャーナリズム学部の選択科目「現代メディアテーマ研究」と、全校を対象にした「中日文化コミュニケーション」の二科目を担当した。後者の授業では、日本が好きだ、日本に関心があるという多くの若者に囲まれ、日中文化の歴史的なつながりや相違などについて語り合った。定員枠は30人に抑えたが、毎回欠かさず出席する傍聴性が何人もいた。最後、全員にアンケートをとったところ、「もっと日本語を話してほしい」というリクエストまであった。学部も多種多様だったが、専攻にはまったく関係なく交流ができた。
中国文学専攻の1年生女子は最後の授業で、漢族の伝統衣装である漢服を着て現れた。授業では、日本の女子高生制服とロリータファッション、そして中国の若者の間で静かなブームを呼んでいる漢服との比較をしてくれた。授業後、彼女は私のところに来て、記念撮影をし、そして手作りの官服の折り紙をプレゼントしてくれた。
「宝剣鋒自磨砺出 梅花香自苦寒来」と書いてある。剣は磨かれることによって鋭くなり、梅の花は寒さの中で香を放つ。困難や苦労があるからこそ、尊い実りがあるとの処世訓だ。おそらく彼女が自分に言い聞かせている言葉なのだろう。その気持ちがありがたかった。
授業が終わって校舎を出ようとすると、工学部2年の男子学生が追いかけてきて、「忘れられない授業でした。先生、抱擁してもいいですか」と言ってきた。中国でも親愛の情を示
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期末雑感②「世界一”可愛いい”先生」
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