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意外と知られていない国民皆保険の歴史 — 松村 むつみ

経済ニュース

すっかりわれわれの生活に浸透し、当たり前の制度として認識されている国民皆保険。現在では、アメリカを除く西欧、アジアでも日本、韓国、台湾などの先進国では比較的一般的な制度となっています。皆保険制度は戦争や高度成長の時代を背景に先人たちが苦労して築き上げたものでしたが、わが国では、逼迫する医療財政から存続を危ぶむ声も出ており、今それが根本から問い直されています。
わたしは、「アゴラ」で、現在の医療政策やその問題点について今後も記していく予定で、読者の皆様にも問題意識を共有していただきたいと考えておりますが、現在ある問題は、歴史の中にその発端を見出すことができます。それを踏まえて、今回は、意外と知られていない国民皆保険の歴史について振り返ってみたいと思います。
国民皆保険が達成されたのは1961年です。それまでは健康保険は強制加入ではなく、全員をカバーするものではありませんでした。医療制度改革というと、現在では、厚生労働省など中央省庁が率先してトップダウンで行う事業というイメージがあるかもしれませんが、日本の医療保険の創世期の動きは、富国強兵などの国家の政策と並行して、農村の貧困対策などに基盤をおいた地方の運動がある一定の役割を果たしていました。
1. まもなく100年になる、わが国の医療保険の歴史
1922年、健康保健法が成立しました。これはわが国初の社会保険制度で、これはストライキ

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