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「忖度」、そして「政治主導」

経済ニュース
首相官邸(Wikipedia:編集部)
「忖度」、そして「政治主導」。
どちらも昨今、巷を賑わしている言葉です。
忖度の意は、他者の気持ちを推し量ること。
「以和為貴(和を以て貴しと為す)」を旨とする日本社会においては、尊重されるべき美風のはずですが、森友&加計学園報道で多用されるや、すっかり後ろ暗いイメージが定着してしまいました。
政治主導も然りで、本来は「省益あって国益なし」と揶揄されるほど国家戦略性に乏しく、透明性に欠けていた日本の政治を、国民の代表である政治家がリードすることで抜本的に改革しようという、高邁かつ純粋な志のもとで実行されたはず。
それが、いつの間にやら政治主導は官邸主導にすり替わり、モリだのカケだの蕎麦屋の出前じゃあるまいし、総理および総理側近とお友達の手前勝手が通るシステムになり下がったかのような、負の印象を世間に持たれるようになってしまいました。
報道がヒートアップしてくると、「総理夫人は籠池氏に100万円渡したのか」とか「『総理のご意向』と書かれた内部文書が文科省にあったのか」といったスキャンダラスなディテールに問題の論点がすぐにズレてしまうのが日本人の悪いクセだと思うのですが、森友・加計学園問題で明らかにすべきことはただ一つ。
疑義を持たれているような政策決定の結果、税金の無駄遣いがあったのかなかったのか、税金を支払っている国民に対し損害が与え

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