世界最大の小売企業Walmartは、マネジメントやカスタマーサービスといった種々のテーマの従業員向けトレーニングに近々VRテクノロジーを活用し始める予定だ。
このVRインストラクションは、同社がアメリカ中の200か所に開設している”Walmart Academy”というトレーニングセンターへ今年中に導入され、年間推定15万人が参加する同プログラムの効率化を目指す。各トレーニングセンターには、VRコンテンツを利用するためOculus RiftとゲームPCが設置される予定だ。
全てが360度動画ベースのWalmartのVRインストラクションは、参加者がさまざまな場面に直面し、目の前に表示されるインタラクティブな選択肢から自分がとるべき行動を選ぶような仕組みになっている。シナリオの中には、カスタマーサービスやマネジメントに関するもの、さらにはブラックフライデーの混雑具合を再現したものなど季節的な設定も含まれている。
また、ひとつひとつのインストラクションは30秒から5分程度の長さで、従来のトレーニング内容を補完するようなつくりになっている。
WalmartはVRトレーニング環境の開発にあたり、STRIVR Labsと呼ばれる比較的知名度の低いVR企業とタッグを組んだ。同社はこれまで、主に大学生やプロのアスリートのためのVRトレーニングの開発を行ってきた。
一体両社
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