対立相手を明確化すれば支持率はグンと上がる!
以前書いたように、ストーリーの基本構造は以下のようなものです。
日常(主人公は日常で生活しながらもどこか不満を感じている)→分離(ある出来事が起こって主人公が日常から分離される)→敗北(最初の敗北を喫する)→試練(訓練などによって欠点を克服した主人公が敵にいどむ)→勝利(試練を経て勝利を手にする)→帰還(成長した主人公が日常に帰る)
パワポを捨ててストーリーを語れ!
このようなストーリーによって、観客は主人公に感情移入し、ハラハラ・ドキドキさせられて、最終的に精神的満足感を得ることができます。心の奥底にある感情面を揺さぶられるだけに、理屈よりもはるかに効果的です。
ところで、この構造からわかるように、ストーリーの中核は主人公と敵との「対立構造」なのです。
スターウォーズのルーク・スカイウォーカーであれば帝国との対立、ふしぎの国のアリスなら魔女との対立、宇宙戦艦ヤマトならガミラスとの対立というところでしょう。対立相手である敵を鮮明にすればするほど、観客は主人公により一層の感情移入をします。
政治の世界でも対立相手を明確にした人は、大きな支持を得ています。かつての米国のレーガン大統領はソ連を「悪の枢軸」と明言しました。英国の故サッチャー首相は「お金持ちを貧乏にしても、貧乏な人はお金持ちになりません」と断言して労働党を明確な対立相手にしました。
9・11テロ直後のジョージ・W・ブッシ
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