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金正恩氏とのディールは実りなし

経済ニュース
朝鮮中央通信より引用(編集部)
北朝鮮の最高指導者金正恩労働党委員長は核兵器と弾道ミサイルの保有が政権維持にとって不可欠と考えているから、日米韓や中露がそれらの放棄を差し迫ったとしても核・ミサイル開発を絶対に諦めない……、これが北情勢を考える上での前提要因だろう。だから、北に核開発の放棄を要求する6カ国協議や国連安保理決議は大きな成果をもたらさないと考えるべきだ。
もちろん、国連安保理決議に基づいた対北制裁はそれなりの圧力とはなり得るが、平壌の政策を変更させるだけの力はない。なぜならば、国連対北制裁履行状況を検証する専門委員会の報告書を読めば分かるように、制裁の抜け道は数多くあるからだ。北の海外資産凍結はわずかながら効果を持っているが、海外隠し資金の全容を掌握することは容易ではない。
その北で14日午前、同国北西部・平安北道亀城から弾道ミサイルが発射された。ミサイルは約800キロメートル飛行し、高度は2000キロメートルを超えた後、日本海に落下したという。高度2000キロメートルを超えたミサイルは今回が初めだ。日韓関係者は「北の新型ミサイルの可能性がある」として、詳細な情報収集に乗り出しているという。
北のミサイル発射が韓国で文在寅大統領が就任した直後であること、中国政府が力を入れている「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」首脳会議が14日開幕した、という2点から、「平壌側はなんら

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