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「安倍首相が極右」という無知な人にルペンが極右の理由を教えよう

経済ニュース
首相官邸サイト、Wikipediaより(編集部)
日本の保守派では、ルペンの主張はそれほど極端なものでないのにどうして極右と言われるのかと疑問を持つ人が多い。
一方、そのような発言の揚げ足を取って、「世界でルペンは極右だと認められているし、安倍首相も極右なのだ」という飛躍した珍説をはく人もいる。
ルペンについては、ひとことでいえば、「ルペンはフランスの政治を論じる場合には歴史的な定義に従って極右」ということだ。
それは、フランス革命以来の共和主義の伝統から少しはずれることがあるからだ。極右とか極左というのはそういう大革命理念とはずれるものをいうのであって、他の国と違うニュアンスが加わる。
だから、日本でルペンとよく似た主張をしたらただちに極右であるわけではない。移民を受け入れないというのは日本が伝統的にとってきた政策だから反体制はない。
それでは、日本での極右とか極左は何かと言えば、たとえば天皇制に反対したら極左とか、日本国憲法を無効というのが極右だろう。それは、現在の体制がとっている制度に根本的に反対しているからだ。だから、将来は天皇制の可否も検討課題にすべきだとか、日本国憲法は押しつけという面もあるから改正すべきだというくらいでは極左とか極右にはならない。
そして、ヨーロッパではEU脱退とかユーロ離脱とかいうと、極右とか極左とかいうことになると思う。イギリスではEU離脱をいって

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