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憲法改正で何が変わるのか

経済ニュース

このごろ朝日新聞の「一強」キャンペーンを初め、自民党が右傾化しているという議論があるが、きょう出された首相メッセージは、むしろ公明党や維新に接近して「左傾化」した印象を受ける。
9条の平和主義の理念については、未来に向けて、しっかりと堅持していかなければなりません。そこで9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方、これは国民的な議論に値するのだろうと思います。
これは公明党の「加憲」に似た感じだが、第2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定する条項を残したまま、第3項で自衛隊をどう書き込むのだろうか。たとえば今の政府見解にそって「自衛のための必要最小限度の実力を確保するため、自衛隊を保持する」と書くのは「実力」という日本語の使い方がおかしいし、実態はほとんど今と変わらない。
「教育無償化」を示唆するような話もある。これは日本維新の会へのリップサービスだろうが、憲法に書き込む意味がわからない。今でも政府が無償化しようと思えばできる。憲法に書き込むと文部科学省の予算が5兆円ぐらい増え、財政赤字がふくらむだけだ。国会の多数派工作のためにポピュリズムを憲法に書き込むのは本末転倒である。
もちろん憲法を改正できるなら、したほうがいい。今の憲法は変則的な状況で占領軍がつくったもので、独立前に改正することが暗黙の了解だった。それを阻止したのは吉田茂であり、当時

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