4月29日から3日間、中国はメーデーを祝う労働節の休暇だった。江南の地、無錫から思わぬ来客があった。無錫市で長年にわたり対日関係の基礎を築いてきた蔡大鋼氏だ。日本語専攻の知日派で、同市外事弁公室主任を11年間務めた。日本語専攻の外事弁公室トップは全国でも極めて珍しい。その後、同市物価局局長を経て、現在は同市人民代表大会の民宗僑外工委員主任の任にある。無錫は1987年にヒットした無錫旅情で日本に知られ、日系企業が多く、今や桜の名所でもある。
無錫を拠点にした日中交流において、対外関係責任者だった蔡氏の功績は極めて大きい。忍耐強く仕事してきた彼を、今でもなお部下たちが慕っている。蔡氏の業績は、一人一人の日本人を大切にした人柄に負っている。私は上海駐在時代から数え、10年来の付き合いになる。あと数年で引退という高齢ながら、無錫から1人で高速鉄道に乗り、11時間をかけて来てくれた。「必ず遊びに行くから」という約束を果たしてくれたのだ。
『論語』の書き出し、「学而」の第一節を思わずにはいられない。
「子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方來、不亦楽乎。」
--子曰く、学びて時に之を習う。また説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり、遠方より来たる、また楽しからずや。
学んで、折々に振り返ると、そのたびに新しい発見がある。友人が遠方から訪ねてきて、旧交を温めながら、お互いの学びを語り合う。こ
スポンサーリンク
メーデー休暇…朋あり、遠方より来る
最近の投稿
- 講談社 長崎亘宏氏「アテンションエコノミーの課題を克服し、広告の受容性を高める施策を」
- 知財図鑑はなぜ、ideaflowを作ったのか?
- 事前情報収集が鍵!お客様にマッチした提案をするための準備方法
- 堀江貴文、ひろゆき、成田悠輔……今を代表するカリスマに洗脳された人々の残念すぎる末路 – ニュースな本
- 契約率が高い営業手法の秘密:信頼と即断即決のメカニズム
- 2025年がはじまりました! – 今年の予測:業界再編の動き、同意なき買収の増加、機関投資家の企業に対する厳しい姿勢など
- 2025年。新しいスキルを身につけたいならデータスキルがオススメ!
- 『会社四季報プロ500』注目テーマ⑤:「クオリティ・グロース」
- 【dentsu Japan/電通 年頭所感】「世界に挑戦し、活躍する日本」に貢献する
- 【墓・相続⋯】正月「家族会議で話したい」3つの事 「モメないため」皆が集まる場こそ「大事な話」を | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン
コメント