(本記事は前編の続きです。前編をまだ読んでいないという方は、先にこちらをお読みください。)
あなたは10000円でA国国債を買っているので、(えっ、自分は10000円で買ったのに、5000円かよ。差額の5000円分損しちゃうじゃねえか)と、内心悲しい気持ちになります。
なので、あなたは「もうちょい高く買ってくれませんかね? たとえば7000円とか…」と言ってみます。
すると相手のBさんは「いや~気持ちはわかるけど、A国はつぶれそうなんだよね。みんなやばいやばいと言って売りまくってる。自分もA国はやばいと思う。けど、自分はA国は復活すると信じる。10000円なら高くて買わないけど、5000円くらいなら払ってもいいと思ってるよ。他の債券投資家たちも、A国の国債はだいたい5000円くらいの価値があるって言ってる人が多いし。」と言います。
A国国債の競りのオークション価格を見ると、たしかにちょうど売りたい人と買いたい人が5000円のところに集中しています。
つまり、A国の国債は5000円の価値があると思ってる人が多いということです。
Bさんは「A国国債はやばいけれど、まぁ5000円程度の価値はあるだろうし、今後値上がりする」と判断しているのです。
一方、あなたは、「A国はいつ財政破綻してもおかしくないし、A国の国債は紙クズになるかもしれない」と思っているので、なるべく早く売りた
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