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カタルーニャの本と薔薇の日


紙の本が死んだと思う人は、 サン・ジョルディの日の前日にバルセロナの本屋を訪れたことがない人だろう。この守護聖人のためのフェスティバルは、カタルーニャではバレンタインデーに相当する日だ。しかしこの日、人びとは茎の長い赤いバラを贈るだけではなく、本も贈るのだ。本当に沢山の本だ。なにしろこの日だけで2000万ユーロ(約23億円)に相当する本が売られる(贈られる)のだから。
4月23日はまた、UNESCOの制定する「世界図書・著作権デー」(世界本の日)でもある。これは比較的最近(今年が20周年)の、本に対するお祝いだ。しかしともあれバルセロナでは、今日(23日)はサン・ジョルディの日だ。
フェスティバルが近付く何日かの間、カタルーニャの州都バルセロナの書店には人びとが押し寄せ、ピカピカのペーパーバックが平積みに置かれ、完璧な文学の贈り物を求める買い物客たちで引きも切らない。ちょっと立ち止まってタイトルをざっと眺めようとすれば、文字への渇望を抱きながら縦横に行き来する人びとの波に押しのけられてしまうだろう。
今年は、ガウディのカサ・バトリョの乳白色のバルコニーが、このフェスティバルの到来を告げるために赤いバラで飾られ、グラシア通りに立ってロマンチックなセルフィーを取りたがる観光客たちの目を引いている。一方、通りの向かい側の書店カサ・デル・リブロの書架に挟まれた通路にも、別の愛の形が溢れ、

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