ミレニアル層の支出は、本当に“モノより思い出”型なのか?
ミレニアル層といえば、皆様ご存知のイバンカ・トランプ氏をはじめとした主に1980~1999年生まれで2000年以降に20歳を迎える方々を指します。この世代と言えば学生ローンの負担増大に加え、トランプ政権発足前まで“長期停滞(secular stagnation)”の言葉が流行したように低成長並びに年収伸び悩みに直面しました。特に年収については大卒以上の年収は2015年のドルベースで5万7,803ドルと、2000年の5万9,657ドルを下回ったままです。
その結果、“モノより思い出”への支出が高まったとされています。住宅はもちろん自動車やブランド品といった高額商品を買い控え、思い出を共有できる外食のほかレジャー、スポーツにまわしているという説ですね。
確かにミレニアル層の支出項目シェアをみると、2005年と2015年で裁量消費の余地が狭まった様子が浮き彫りとなります。学生ローンの増加を背景に25歳未満の支出に占める教育のシェアは2005年の6.2%から8.5%、住宅も31.6%から35.0%へ拡大しました。25~34歳以下と合わせ医療保険制度改革の影響で伸びたヘルスケアを除く他項目の支出を抑制し、服飾や娯楽、自動車購入やガソリンを含む輸送で低下が目立ちます。
(作成:My Big Apple NY)
裁量支出の余地が限られるなか、ミレニアル層はどこへ支出しているのでしょうか?JP
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