先日、「朝まで生テレビ!」で原発を取り上げた。福島の住民の方、政治家、学者など、賛成派、反対派がとことん話し合った。そこで改めて感じたのは、国や東京電力のいい加減さだ。
福島第一原子力発電所が、メルトダウンを起こしたのは、地震によって停電となり、津波をかぶった自家発電装置が機能しなかったためだ。
なぜ自家発電装置を高い所に置かなかったのか。事故後、さんざん論じられたことだが、実は意外に知られていない事実がある。低い場所に自家発電装置を設置してしまった理由についてだ。
アメリカの原発は内陸に建てられることが多い。アメリカの原発は、竜巻をもっとも大きな脅威とみなして作られている。対して日本の原発は、海岸沿いに建てられる。日本で恐れるべきは、竜巻ではなく、津波だ。それなのに、なぜアメリカと同じように、低い位置に自家発電装置を設置してしまったのか。福島第一原発が、アメリカのGE社などによって設計されたからである。
大熊町は、福島原発がある町だ。福島県の浜通りの中央部にある。その大熊町の町会議員の木幡ますみさんは、2007年、東京電力に対して、「高い位置に移してほしい」と提言したそうだ。ところが、「コストの問題」を理由に却下されたという。
しかし一方、東北電力の女川原子力発電所は、東北大学の学者を交えて議論を重ねた。そして、発電装置設置の高さを決めたそうだ。結果、女川原発は津波直撃による深刻
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