折に触れて手に取るものがある。お世話になった人がメッセージを添えてくれた文庫本、転勤後に届いた鉛筆書きの手紙。行き詰まったときに一息ついたり、自らを奮い立たせたり。今は、１０枚つづりの「入湯札」を眺めている。 ２００年の伝統を紡ぐ湯治宿、熊本県南阿蘇村の地獄温泉「清風荘」。昨年の熊本地震の本震で宿への道は全て断たれた。そこへ６月の大雨。無事だった建物も泉源も、敷地の７割までもが土砂にのみ込まれた。
Source: グノシー経済
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折に触れて手に取るものがある
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