2013年10月24日の記事の再掲です。
ウェード・アリソン
オックスフォード大学名誉教授(物理学)
(GEPR版)
100億人が住む地球に必要なこと
地球が将来100億人以上の人の住まいとなるならば、私たちが環境を扱う方法は著しく変わらなければならない。少なくとも有権者の一部でも基礎的な科学を知るように教育が適切に改善されない限り、「社会で何が行われるべきか」とか、「どのようにそれをすべきか」などが分からない。これは単に興味が持たれる科学を、メディアを通して広めるということではなく、私たちが自らの財政や家計を審査する際と同様に、正しい数値と自信を持って基礎教育を築く必要がある。
特に、環境を汚染するガス、石炭、石油の代替となるしっかりしたエネルギー源を見つけなければならない。部分的には貢献するかもしれないが、風力と太陽光には荷が重過ぎる。
これからシェールガスの産出で豊富になるかもしれない天然ガスは、その増産予想が正しいかどうかに関わらず、大気を汚染する化石燃料であることを認識すべきだ。一方で注目されるべきだが、理想的なエネルギー源である原子力がある。
しかし唯一の困難は、国際的世論が原子力や放射線という言葉への言及に、心を惑わせてしまうことである。その危険情報を正当化する科学的理由はまったくない。「原子力は危険である」、あるいは「理解するのが非常に難しい」と、多くの人が考え
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