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【映画評】暗黒女子

経済ニュース
提供:東映/ショウゲート

裕福な家庭の子どもたちばかりが通う名門女子高・聖母マリア女子高等学院で、学院の経営者の娘で、全校生徒の憧れの的だった白石いつみが屋上から落下して死亡する事件が起こる。彼女の手にはすずらんの花が握られていた。事故なのか自殺なのか謎に包まれる中、いつみは、彼女が主宰していた文学サークルの誰かに殺されたのでは…という噂がたつ。いつみの親友で、いつみに代わってサークルの会長となった澄川小百合は“白石いつみの死”をテーマに自作の物語を披露する、定期朗読会を開催する。会員はそれぞれ犯人を告発する作品を発表するが、物語の内容はすべて異なっていた…。
提供:東映/ショウゲート
名門女子高で起こった美少女転落死事件の真相を巡って少女たちの心の闇と意外な真実があぶり出される学園ミステリー「暗黒女子」。原作は秋吉理香子の同名小説で、読後の後味の悪さを感じるイヤミスとして話題の原作だ。ひとつの事件をめぐって、それぞれが違う犯人と犯行の動機を語り、やがてその先にある真実へとたどりつくという展開は、いわゆる「羅生門」スタイルである。同じ場面、同じ登場人物が何度も出てくるので、シーンに工夫が必要なのだが、この作品の場合は、ポップではあるが、ちょっと表層的だ。その分、美少女だらけのビジュアルの魅力でカバーしている。優雅で美しいはずのお嬢様たちの日常は、裏側では、壮絶な嫉妬や策略、秘密

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