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フィデル・カストロの回心

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キューバの独裁者、フィデル・カストロ(1926~2016年)が昨年11月25日、死の直前にローマ・カトリック教会の聖職者から病者の塗油(終油の秘蹟)を受けていたという。カストロの愛人と言われる女性、アンナ・マリア・トラリア(Anna Maria Traglia)さんがイタリアの教会放送「TV2000」とのインタビューの中で明らかにした。
▲キリスト者に回心したフィデル・カストロ(ウィキぺディアから)
トラリアさんは、「イエズス会の神父の話を聞いた。カストロは神父の訪問を受け、宗教の教えに慰めを感じていたという。そしてキリスト教の教えに基づき、静かに亡くなったと聞いた」という。トラリアさんによると、「“Maximo Lider” (カストロの愛称、最も偉大な指導者)は最後の日、一人の神父の訪問を受けた」という。
トラリアさんは、1970年代、パウロ6世の代理としてローマで聖職を担当していたルイジ・トラリア枢機卿(Luigi Traglia)の姪に当たる女性で今年、69歳だ。彼女は27歳の時、ローマのキューバ大使館の秘書を通じてカストロと知り合いとなった。その後、長い間、カストロの愛人といわれ、ハバナで暮らしていた。彼女の願いもあってハバナで教会がオープンされ、彼女は毎週日曜日、ミサに参加したという。ミサが終わり、教会から外に出ると、カストロの車が迎えに来ていたという。

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