写真は参考書籍書影
人は利己的な価値観を持ちやすい。そして、各々が自分が正しいと思い込んでいるところに問題がある。例えば人に対する怒りの感情を考えてみよう。怒りを感じて仕返しをしようとする。仕返しが成功しても、そこに新たな怒りの感情が発生する。怒りの連鎖は永遠に尽きることがなくなってしまう。
今回は起業家の、後藤勇人(以下、後藤氏)に、社会人として必要な感情のコントロール方法や、朝の過ごし方について聞いた。後藤氏は、ギターのグレコで有名なフジゲン創業者の横内祐一郎氏の総合プロデュースをおこない、ブランド構築の専門家として知られている。
■怒りの感情は手放してしまう
――「情動のハイジャック」という言葉がある。これは、当時ジャーナリストのダニエル・ゴールマン著書『EQ こころの知能指数』のなかで紹介されている有名なChapterである。本書は、世界600万部の大ベストセラーになり、EQの必要性を理解させる契機ともなった。
「上司の叱責で緊張のあまり言い返せなくなった状態」。子どもにありがちな「キレる」という状態も情動(感情)がコントロールを失っている。パワハラ上司なども包含されるだろう。「怒り」というマイナスの感情を感じると「情動のハイジャック」が発生しやすい。
実は、ドナルド・トランプ大統領もそれを実践した人と言われている。不動産王として君臨するトランプ氏は過去4度も破産申請をして
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怒りを抑え込まずに上手く解消する
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