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ドラギ総裁、利下げの可能性を排除しユーロ買い戻し招く

経済ニュース

欧州中央銀行(ECB)は19日、フランクフルトで定例理事会を開催した。政策金利にあたるリファイナンス金利は、市場予想通り0%で維持。上限金利の限界貸出金利も0.25%、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.4%で据え置いた。金利据え置きは8回連続で、現状の低金利を長きにわたって継続する意思を示す。また、2016年12月に決定した資産買い入れプログラム(APP)の変更を堅持した。
ドラギ総裁、記者会見のポイントは以下の通り。
(緩和策について)
・金利は資産買入の時期をさらに超える長きにわたり、現状あるいはそれ以下の水準で推移すると予想
・資産買入プログラムは4月から12月まで600億ユーロで進め、必要であればそれ以上にわたって続く
・見通しが良好でなければ、資産買入プログラムを規模と期間において拡大する用意がある
・新たな対象を絞った長期資金供給オペ(TLTRO)の必要性について、誰も議論する必要性を感じなかった
・資産買入プログラムは順調に進み、現状で(買入対象の債券不足)を懸念する理由はない
・(資産買入終了前の利上げに関する質問に)インフレ率の持続的な調整が望ましい一方で、まだそれを確認していない。回復は段階的と言える。
(経済見通しについて)
・インフレ率はエネルギー価格や食品価格の影響で上昇したが、足元のインフレ圧力は抑制されたままだ
・デフレのリスクは概して減退した

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