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相続案件に学ぶ、お金の戦略

経済ニュース
地に足のついたマネーライフの極意とは(写真ACより:編集部)
相続に関する相談を受けたり相続案件を受任すると、「お金」について様々なことを考えさせられます。今回は、私の取り扱った相続案件をもとに「お金の戦略」考えていきたいと思います。
大前研一先生が「今の日本人は死亡時に平均3000万円を残す」と書いておられます。
根拠となる資料を私は見ておりませんしあくまで平均なので、「そんなに残せるはずないよ」と思う人がほとんどではないでしょうか? 私も同感です。
もっとも土地建物等の不動産も含めれば、案外そんなものかもしれません。
いずれにしても、残す人がたくさんいるからこそ「相続争い」が起きて弁護士に仕事が回ってくるのです(笑)たくさんのお金を残した人たち(多い人だと数十億円というケースがありました)の生前のことを関係者に聞いてみると、極めて質素な生活をしていた人が思いのほか多かったことに驚愕した覚えがあります。
多額のお金を残したある男性は、質素を通り越して周りから「ドケチ」と言われていました。
旅行どころか外食も全くせず、下着などが破れても縫い合わせて使うよう妻に命じていたそうです。「贅沢は敵だ」と言われた時代であれば大いに称賛されたのでしょうが、その倹約ぶりは周囲の人たちから見ても異常なほどでした。
倹約家の男性が亡くなった後、妻をはじめとする相続人や親族たちが(旅行、外食その他もろ

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