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まだ私たちは根本的な解を見い出していない〜3月11日を迎えて

経済ニュース
東日本大震災の象徴だった「奇跡の一本松」(写真ACより:編集部)
今日のこの日を迎えて、心浮かれるようなことは何もない。
普段は日々の雑事に取り紛れてなるべく思い出さないようにしているが、さすがに今日1日はそうもいかない。私の70年余りの短い人生の中で一日だけ消していいと言われたら、私は6年前の3月11日を選ぶ。
多くの方々にとって6年前の3月11日が人生の分かれ目だったろうと思う。
あれから自分は何をしてきたか、ということを自分自身に問いかけている。
それなりに頑張ってきたつもりだが、しかし、やはり何もしていない。
大津波によって失われた命は返って来ないし、避難生活を余儀なくされた方々が平穏無事なかつての生活を取り戻されたわけでもない。
原発は、相変わらずなくなっていない。
東京電力福島第一原子力発電所の解体・撤去が終わったわけでもない。
司、司で懸命に復興に向けた努力が続けられているが、それなりに復興の形が見えているのはまだ被災地のごく一部でしかない。
今日は、6年前の大津波で犠牲になられた方々を追悼しながら、私たちの無力を噛みしめる日である。
しかし、それでも私たちはめげるわけにはいかない。
勇気を振り絞って、少しでも明るい方向に向かって歩を進めて行かなければならない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年3月11日の記事を転載させて

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