【映画評】一週間フレンズ。
提供・松竹株式会社
高校2年の祐樹は、初めて出会った日から心惹かれていた同級生・香織に、勇気を振り絞って「友達になってください」と声をかける。だが香織は、頑なにそれを拒む。実は彼女には、友達のことを1週間で忘れてしまうという記憶障害があったのだ。それでも香織のそばにいたいと願う祐樹は、毎週月曜日、香織の記憶がリセットされるたびに会いに行く。やがて二人は交換日記を始め、少しずつ距離を縮めていくが、ある日、香織の過去を知る中学時代の同級生・九条が転入してくる…。
一週間で友達の記憶を失くしてしまう女子高生と、そんな彼女をひたむきに思い続ける男子高生の恋愛や友情を描く青春ストーリー「一週間フレンズ。」。原作は葉月抹茶によるベストセラーコミックで、アニメ化もされている人気作だ。一週間で友達のことだけを忘れる記憶障害という、都合がいいのか悪いのか判別できない、困った病気は、通常ならばありえない設定だが、脳や記憶というのは非常に複雑で、強いストレスや衝撃によってさまざまな現象が起こるらしいので、絶対にないとは言い切れない。
まぁ、そこにツッコみはじめると先に進めなくなるので、ひとまず脇に置くとして、そんな記憶障害を持つ美少女・香織を好きになった祐樹が望むのが、友達という関係なのが何とももどかしい。告白したり、つきあったりを望む恋愛感情なのが普通じゃないのか? なぜ友達? もちろん祐樹の
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