クロマキー合成(またはブルーバック/グリーンバック合成)は昔からある技術だ。この技術は1930年代に初めてハリウッドで導入されて以降、現在でも映画やスポーツ報道、そしておなじみの天気予報などで利用されている。一方で、クロマキー合成を実現するには、緑色の幕や固定されたカメラ、さらにスタジオで使われているような照明機器を準備しなければいけないため、コンシューマー向けの技術とは言えない。
しかし、もしもバックグラウンドが動く動画を作れて、それをソーシャルメディア上で友だちとシェアできたらきっと楽しいだろう。
そんな思いを実現するために誕生したBlin.gyというアプリを使えば、スタジオ機材なしで「モバイルクロマキー合成」を再現できる。
Blin.gyのチームは、以前Chosenと呼ばれるアメリカン・アイドル風のアプリを開発していた。ユーザーが自分の才能を披露するために、短い動画を作成・シェアできるようになっているこのアプリは、The Ellen Show(2001~2002年にかけてアメリカで放映されていたコメディ番組)とのパートナーシップを通じてトラクションを獲得していったが、しばらくすると、彼らのメインターゲットであるティーンエイジャーは、Musical.lyのように音楽が中心のコンテンツを好むということがわかった。
そこで彼らは一歩下がって、若者がこれまで体験したことがないような表
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