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僧侶に聞く!人の悪口は毒蛇だからお持ち帰りいただく

経済ニュース
写真は向谷匡史氏。ブログより。
「人の不幸が蜜の味なら、人の幸福は苦虫の味、そして人の悪口は砂糖の味」というのが人間の本質である。浄土真宗の宗祖親鸞は〈悪性さらにやめがたし、こころは蛇蝎(だかつ)のごとくなり〉と説く。
悪性とは、自分だけをかわいがる身びいきの心のことで、「私たちは生まれながらにして、蛇や蠍(サソリ)のように人を刺す恐ろしい毒針を心に宿している」という意味でもある。
では、「人を刺す恐ろしい毒針」とはどのようなものなのだろうか。この問いに対して、わかりやすい回答があるので紹介したい。『考える力を育てる 子どもの「なぜ」の答え方』の著者であり、浄土真宗本願寺派僧侶、保護司、日本空手道「昇空館」館長も務める、向谷匡史(以下、向谷氏)の見解である。
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「悪口」の表裏の関係を理解する
――私たちはそもそも、人の悪口を言わないでは生きてはいけない。この前提に立てば、「なぜ、悪口を言ってはいけないの」という間いかけに対して、「人の悪口を言うのは、心が醜いから」という答えは矛盾してしまう。
「矛盾だけならまだしも、誰にでも『人の悪口を言いたい』という欲求がありますから、『心が醜い』といった心のありようを持ち出すと自己嫌悪に陥ってしまいます。『悪口は、お父さんも、お母さんも、誰だって言いたくなるんだけど、できるだけ言わないように

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