アドテック企業の場合、年間収益が1億ドルを突破したタイミングで発表を出すことが多い。しかし、アプリ内の動画広告にフォーカスするVungleは、それよりも良い数字を叩きだした。Vungleは現地時間15日、同社のランレートが3億ドルに達すると発表したのだ。
また、広告業界では毎年10月から12月が稼ぎ時と言われるが、CEOのZain jaffer氏によれば、このランレートは今月1月の収益を元に算出されたものだという ― 実際、彼の見通しでは、2017年第1四半期の収益は2016年第4四半期のそれを越えるだろうということだ。
「Vungleは、これから急速に拡大するであろうアドテクノロジー分野の一部であると考えています」とJaffer氏は話す。
特にモバイル領域の広告主はパフォーマンスを重視する姿勢が目立つと彼はいう。彼らが参考にする指標はクリック数やアプリのインストール回数だけではない ― Jeffer氏は、Vungleにとって「最も重大なシフト」はインストール後のデータにアクセスできるようになったことだと話している。つまり、Vungleでは広告の効果によって実際にアプリを開いたり、購買行動をするまでに至ったユーザーを獲得できたかどうかを把握することができるのだ。
Vungleの競合企業の1つであるAppLovinは先日、中国の非公開企業に発行済株式の大半を14億ドルで売却している。
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