■あの像が「慰安婦」に見えますか?
「あの像、なんて言うの?」「『慰安婦像』だよ」
「へぇ、じゃあ、あんな少女みたいな慰安婦がいたんだ」「いや、いなかった」
「じゃあなんで『慰安婦像』なの」「……」
報道を聞いて、このような会話を想像した。
政府はこのたび、一般に「慰安婦少女像」や「少女像」と呼ばれている韓国の銅像について、一律に「慰安婦像」と呼ぶことを正式発表した。
菅官房長官はその理由についてこう述べている。
「政府が問題視しているのは慰安婦像だ。そういう意味で、慰安婦像というほうが非常に分かりやすい」
「そのものずばりだからではないか」
これは「少女像」と呼んでいる韓国側に対抗し、国際的に「少女=慰安婦」と印象づける意図を封じることを目的としているようだ。
日本軍が組織的に、朝鮮半島の少女の年齢に当たる女性を「挺身隊」の名のもとに慰安婦にした事実はない。そう考えると、確かに「慰安婦少女像」との名称は愚の骨頂であった。「少女像」とした場合にも、あの銅像が慰安婦を象徴していると知っている人の間では、確かに「少女=慰安婦」としたいがための名称に思える。現に韓国は「少女像」と呼ばないという決定に反発している。
また、韓国(特に市民団体)側がこの先、「あれは慰安婦像ではなく、あくまでも戦火で苦しんだ少女の像」だとして真の意図を覆い隠し、撤去に応じないばかりか国際的に広める方便にもなりか
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