ドイツの与党第1党、「キリスト教民主同盟」(CDU)の党首、アンゲラ・メルケル首相は6日、バイエルン州の姉妹政党「キリスト教社会同盟」(CSU)の党首、ホルスト・ゼーホーファー州知事と笑顔を見せながら記者会見に姿を見せた。9月24日実施予定の次期総選挙向けのデモンストレーションだ。両党は同日、メルケル首相を両党共通の首相候補者とすることで一致し、ミュンヘンの記者会見で発表した。
▲結束をアピールするメルケル首相(左)とゼーホーファー党首(CDUの公式サイトから)
両党党首の関係は2015年の難民・移民殺到の年から今日まで険悪な関係が続いてきたことは周知の事実だ。100万人に及ぶ難民の殺到に直接対処しなければならないバイエルン州はメルケル首相の“難民ウエルカム政策”を批判し、その受け入れ政策の修正を強く要求してきた経緯がある。
メルケル首相は国内でイスラム過激派テロ事件に直面、国境監視の強化、治安関係法案の強化などに乗り出したが、バイエルン側が要求する難民受け入れ最上限の設定に対しては今日まで拒否し続けてきた。ゼーホーファー党首は2015年のCSU党大会ではメルケル首相を正面から批判し、昨年のCDU党大会には欠席するなど、両党トップの関係は最悪の状況が続いてきた。
その両党党首がカメラマンたちの前で笑顔を見せたのだ。伝統的政党の友好関係の復興というわけではないだろう。実際
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