だから私は恵方巻きが嫌いだ
昨日、2月3日は節分だった。幼い頃はよく豆まきをしたものだった。懐かしい。昔は池上本門寺の豆まきに行くのが夢だった。このお寺には力道山の墓があり。大物プロレスラーが着物で豆まきをするのが名物だった。ここ数年、この日は「恵方巻き」の日となっている。私の記憶では、コンビニなどが関東などでも恵方巻きを売るようになったのは十数年前だと記憶している。
実は私は恵方巻きを一度も食べたことがない。美味しそうに見えないこと、食べる様子がややみっともないのではないかと思うこと、そしてその商法に関する違和感からだ。大阪の庶民の文化だった恵方巻きを、一大商戦に仕立て上げたのはさすがの市場創造力とも言える。ただ、そこで苦しんでいる人もいるのではないか。
ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書) [新書]
今野 晴貴
岩波書店
2016-04-21
学生を使い潰すブラックバイトが問題となる今日このごろである。学生は戦力化されるだけでなく、基幹化している。少数精鋭ならぬ多数精鋭の労働力だ。安く、従順な労働力とみなされ、一度入るとやめられないバイト地獄に苦しんでいる。なかでも、罰金、ノルマ、自腹購入などが問題視されている。この恵方巻きもまた学生をこの罰金、ノルマ、自腹購入などで苦しめている。
21世紀の朝日岩波文化人を目指して修行中の私は、恵方巻きを食べたら人生、負けだと思っている。今年も食べなか
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