トランプ大統領指導下のアメリカの動きに注目が集まっている(というよりは就任式観客動員数をめぐる、もはや「政治的正しさ」云々という次元ですらない些細な問題にもこれまで通りの調子の言動を続けるトランプ氏に対し、批判というよりは不安の声が上がっている)中、2017年4月に行われるフランスの大統領選に対する関心は恐らく日本ではそこまで高くないかもしれない。
否、一部フランスの動きに関心を持っておられる方がおられたとしても、次回の大統領選は最初から共和党(Les Républicains; LR)候補と国民戦線(Le Front National; FN)の一騎打ちになるだろうと予想されており、その共和党の候補を決める予備選挙は既に行われ、フランソワ・フィヨン(François Fillon)氏に決まっており、それ以来ここ最近までは着実に支持を伸ばしてきていた。この状況の中で、もはや大統領に選ばれそうもない現与党社会党(Parti Socialiste; PS)の予備選挙にまで関心を払う方というのは非常に珍しいかもしれない。そもそも、当事者であるフランス人の間でさえ共和党予備選挙の時と比べれば注目度が著しく低いのだ。
とはいえ、社会党は腐っても現与党である。従って現与党の次代候補が誰になるのか、また社会党候補が誰になるかによって大統領選本選にどのような影響が出るのかという点くらいは一応日本の
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