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「われわれは思考することをやめることができない」

インターネット空間の主導権争いをめぐる議論が盛んだ。国家主権、安全保障といった国家レベルの問題から、言論封殺、民主化、コミュニケーションといった個人の表現にかかわる問題、さらには様々な情報イノベーション、娯楽の多様化、eコマースにいたるビジネス分野にいたるまで、切り口は多種多様だ。
メディア論からみれば、新聞やテレビといった大資本による巨大なシステムを背景とした主流メディアから、万人が参画できる簡便なソーシャル・メディアへの転換がある。固定されていた情報の送り手、受け手の関係が解体され、相互乗り入れが常態化する。無力だった個人が大きな発信力を得ると同時に、受け手も自分が求める多種多様な情報を選択する自由を享受できる。情報市場の障壁を取り除く全面開放と言ってよい。
「沈黙の螺旋」と呼ばれる理論がある。社会に一定の大勢意見が生まれると、異なる少数意見はその空気に押され、意見を公表する気持ちをそがれる。こうして人々は沈黙する。沈黙は大勢意見への受動的な合意とみなされ、マイノリティはなだれのようにマジョリティに呑み込まれていく。マジョリティは螺旋状に増殖し、結果的に実際以上の多数派世論が形成される。思考が麻痺し、理性が感性に屈するのである。
ネット空間は情報市場の開放によって、さまざまな意見を表明する場となり、「沈黙の螺旋」理論はもはや適用不能のようにみえる。だが逆に、取るに足らないニュー

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