成人式社説の茶番「新成人への視点」よりも「新成人の声」を伝えよ
成人式がやってきた。1年で一番苦手な日である。この日になると、みんな特定地域の成人式を狙いうちして「荒れる若者」を面白がったり、突然、意識高くエールをおくったりする。SNSで訓示のようなことを書き出す人もいたりする。そういう人は、若者にメッセージを贈りたいのではなく、若者応援オジサンである自分のブランドを高めようとしている。若年層が減少し、ただでさえ若者の声が届きにくくなっているのにも関わらず(18歳選挙権などは実現したが)、この日だけ珍しいもの見たさで、あるいは偽善者ぶって若者に注目する。老害芸が炸裂する
その最たるものが、新聞の成人式社説である。若者の新聞離れが叫ばれて久しいが、彼らが読んでいない媒体で突然、エールをおくったり、説教を始めたりするのだから、これほど筋が悪いものはない。これぞ中高年偽善者エンターテインメントだ。主な読者が中高年の男性であるにも関わらず、「若者を応援してやったぞ」「説教してやったぞ」というお家芸である。
もっとも、年々、上から目線の説教は減ってはきている。ただ、若者を理解していそうで、丸投げ感があるもの、誤解しているのではないかというものも見受けられる。何より、中高年に届けるべき若者の声が紹介されていない。
各社の成人式社説を比較してみた。全国紙は各社のサイト、地方ブロック紙、地方紙は47NEWSの社説ページから飛んで確認した。主なものは網羅してい
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