「保守主義の民衆化」というプロジェクト
池田先生と神谷さんからのご指摘を受けて
筆者が寄稿させて頂いた記事に、ハイエクの『隷属への道』のAmazonキャプチャーを貼っていたことから、池田先生と神谷さんから様々なポピュリズムと保守主義の相違に関するご指摘を頂きました。少し言葉足らずであったかと反省しております。
結論から申し上げますと、お二人の主張は理解している上で、あえてハイエクの『隷属への道』を貼らして頂いた次第です。しかし、筆者が申し上げたかった趣旨を踏まえれば、ルイス・ハーツの『アメリカ自由主義の伝統』を紹介したほうが良かったと思っております。
筆者もポピュリズム(≒民主主義)と保守主義が伝統的に対立概念にあることは理解していますが、ポピュリズムの台頭は避けがたい情勢情勢であることに鑑み、保守主義の思想をポピュリズムに対置させるのみでは手詰まりに陥るものと考えております。
ポピュリズムと保守主義を対置してポピュリズムの暴走による危険性を指摘することは有意義ですが、ポピュリズムの暴走を止めるためにはそれは不十分だと想定しているからです。(まして、今回失敗したリベラルなエスタブリッシュメントにそれを期待することは余計に出来ませんし)
保守主義の民衆化という困難なプロジェクトの必要性
そこで、筆者が重要視していることは、保守主義の思想を民衆に内面化する、ということです。
現代社会において、私たちは今更民主主義を辞めるわ
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