昨年は、7月の都知事選および9月の党代表選への出馬をめぐり、多くの皆さまから温かいご激励をいただきました。改めて感謝申し上げます。残念ながらご期待に応えることはできませんでしたが、改めて政治を志した原点に立ち返る機会を得て、国政にこの身を捧げる覚悟と決意を新たにすることができました。
激動の国際情勢を生き抜く日本の戦略は何か?
さて、今年の国際情勢は、数十年に一度ともいうべき大激動が予想されます。トランプ大統領の誕生は、紛れもなくその筆頭に挙げられる出来事でしょう。すでに就任前から40年近く米中関係を規定してきた「一つの中国」政策からの逸脱を示唆したり、多国間の自由貿易システムや気候変動への国際努力からの撤退を明言したり、ロシアとの急接近やイランとの核合意批判などオバマ前政権のレガシーをことごとく否定しており、トランプ大統領の描く世界新秩序がどのようなものになるのか、予測がつきません。それは、アメリカの政策立案コミュニティでも同様です。私は、国軸の会の有志議員たちと昨年の臨時国会閉会直後にワシントンを訪れその動静を探りましたが、トランプ政権移行チームの中枢にいる人々ですら皆目見当もつかない様子でした。
アメリカの対外政策が不透明な中、欧州ではドイツやフランスはじめ主要国で大型国政選挙が行われ、韓国では春の大統領弾劾をめぐり、中国でも第19回共産党大会を秋に控え、いずれも激しい権力闘
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