2017年・民衆の時代(ポピュリズム)の本格化
2017年・民衆の時代(ポピュリズム)の本格化
昨年はBrexit、トランプ勝利、イタリア国民投票、小池都政の誕生など、既存のエスタブリッシュメントに対する民衆の反発が先進各国で発生しました。そして、本年も引き続き、このムーブメントは他各国にも紆余曲折を経ながらも拡大していくものと思います。
主要メディアではこれらの現象を極右の台頭と定義する表面的な言説が当初は溢れかえっていました。しかし、イタリア国民投票で左派の五つ星運動が主体となっていたことで前述の偏った見方は修正されて、現在では左右の違いを超えたポピュリズムの台頭として再定義されつつあります。
2017年に予定されている国政選挙でポピュリズム側が勝利しなかったとしても、その流れは留まるわけではなく、今後も世界中に拡散し続ける流れは変わらないでしょう。世界は一部のエリートから民衆に力を取り戻すプロセスの中にあり、ポピュリズムの拡大は一過性の現象ではなく、政治的な前提として所与の状況として捉えるべきだからです。民衆の時代(ポピュリズム)の特徴は、人々の手に意思決定権限が戻ること
ポピュリズムの拡大は国際機関や中央政府に対する民衆の自己決定権を取り戻す運動の拡大と看做すべきでしょう。これらは民衆の自立心や誇りを問うものであるということに特徴があります。
EUの中央集権的なエリート主義に対する英国やイタリアにおける拒否感は、Br
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