2016年12月19、20日に開催された日銀の金融政策決定会合の主な意見では、金融政策運営に関して次のようなコメントが紹介されていた。
「ポジティブなショックがあるとき、金利をゼロ%で固定すれば金融政策は自動増幅機能がある。2%を超えて物価が上がることを容認するオーバーシュート型コミットメントの意味は、物価が上がっていないときには人々に認識されないが、実際に上がっていくときには、認識されるようになる。9月に決定した政策の意味が次第に広く理解され、効果が強まると期待される。また、実際に10年物国債の金利をゼロに抑えるオペレーションが必要である。今が、2%の「物価安定の目標」を達成する好機である。」
これはひとりの政策委員のコメントではあるものの、この発言は日銀が今年、金融政策で右往左往したものの結果オーライといった結論を述べているかのように思われる。今回はやや辛口コメントになってしまうが、これまでの日銀の政策に批判を加えてみたい。
日銀が今年1月に決定したのが「マイナス金利付き量的・質的緩和」であった。昨年12月に「補完措置」によって国債の買入範囲を拡げ、国債買入増額を可能にしようとした。今年に入ってのリスクオフの動きに慌てて、追加緩和を講じることにした結果が、何故か下準備していた量を諦めて、金利に戻して、スイスなどの事例を参考にマイナス金利政策の決定となった。
これは日銀内部でも意
スポンサーリンク
無理を重ねた日銀は神風に助けられるのか
最近の投稿
- クリエイティブで社会課題に挑む。ジェンダー問題と正面から向き合った「#女子昔ばなし」
- 大戸屋が挑戦「1980円・高級すき焼き」の"実力" ペッパーフードも同種の業態出すも狙いは異なる | 外食 | 東洋経済オンライン
- カナダ次期首相の座を狙うポピュリスト – WSJ PickUp
- This $1,500 iPad bundle will Rickroll your family after you die
- ソニー「エンタメ総取り」打ち出した社長の本気度 「CES 2025」はホンダと開発のEVも含めエンタメ一色 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン
- 失業中の米ホワイトカラー労働者、再就職に苦戦 – WSJ PickUp
- Flock Safety quietly hired a sitting California mayor. Now he’s suing Flock
- 326 対外資産って何? – 直接投資と証券投資のバランス
- 「副業は可能ですか?」入社前から問う若者の盲点 副業で成功する人・失敗する人の違い 安易な …
- 人権が存在する理由とその本質とは。
コメント