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アゴラ研究所は10月20日、原子力産業や研究会の出身者からなる「原子力学界シニアネットワーク」と、「エネルギー問題に発言する会」の合同勉強会に参加した。
そしてアゴラ研究所所長の池田信夫さんが、小野章昌さん(エネルギーコンサルタント、元三井物産原子力燃料部長)、河田東海夫さん(元原子力発電環境整備機構(NUMO)理事)がパネルディスカッションを行った。
以下要旨を掲載する。
司会・日本における原子力開発は、商用炉としての軽水炉による発電と、その使用済み燃料の再処理から得られるプルトニウムの利用、すなわち核燃料サイクルを両輪として、紆余曲折はあったものの、当初より国策民営の旗の下で一貫して進められてきた。
核燃料サイクルの最終目標は高速増殖炉の商用化であり、無資源国日本が技術によって有資源国と成りえる最良の道であると考えられてきた。しかし東京電力の福島第一原子力発電所事故により、国民の間に原子力発電に対する忌避感情が増大し、また核燃料サイクルの要である高速増殖原型炉のもんじゅは廃炉の瀬戸際にある。
講師の池田氏は原子力利用については前向きに取り組むことに異論はないものの、核燃料サイクルについては経済学的視点か
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