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麻婆豆腐に足りない水の科学 — 奥田 早希子

経済ニュース
写真ACより(編集部)
私は麻婆豆腐が結構好きらしく、翌日の朝のお尻に優しくない程度に辛いやつを月1回くらいは作る。中華料理に油はつきもので、体脂肪のことを考えて控えめにはしても、それでもやっぱりフライパンやお皿には、オレンジ色をした食の名残が居座る。その名残を前に、考えこんでしまうことはないだろうか?「これ、どうしよう。。。」って。
そのままシンクで水をかけると、シンクのあちこちが油まみれになる。油のヌルヌルを取るには結構な量の洗剤がいるし、手編みしたナイロンたわしの羊さんはオレンジ色に染まる。いずれも大惨事だ。それは避けたい。
そこで活躍しているのが、料理研究家の小林カツ代さんが企画に携わられたというペンギン型のスクレイパーだ。フライパンについた食の名残はスクレイパーでお皿に移動。お皿に居座る名残は、ごめんなさいですがゴミ袋へ。さらにどちらもぼろ布で拭いてから洗う。いや、ここまですればフライパンはかなりきれいになっているから洗わない。だから、めんどくさくないし、ついでに洗剤の量も水の量も少なくて済む。
それで節約できる水道料金や洗剤代なんて、たかが知れているんだけど、それでもそんなことをやってしまうのは、お金の話ではなく、めんどくさくないが半分、残り半分はできるだけ丁寧に水を地球に還したいと思うから。小学校の時に修学旅行で部屋の掃除をしたことがある人は多いと思うけど、その時に先

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