「サボる人より危険な存在──“ムダな仕事をつくる人”が組織を疲弊させる理由」
起業ニュース総合
「サボっている人がいるから職場が回らない」長い間、そう語られることが多い。しかし、働き方の研究が進むほど浮かび上がってくるのは、まったく逆の現実である。本当に組織にダメージを与えるのは、仕事をサボる人ではない。最も大きな負担を生むのは、必要のない仕事を“善意”や“努力”の名のもとに生み出し、周囲を巻きこむタイプの人だ。これは感情論ではない。複数の研究で、ムダな仕事が増えると組織全体の生産性が急速に低下し、心理的な疲弊まで引き起こすことが示されている。たとえば、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された調査では、「不要な業務」「効果のない会議」「価値の薄いルーティンワーク」が積み上がることで、平均的なホワイトカラーの労働時間のうち、約30〜40%が本来不要だったと推定されている。つまり、週40時間働く人なら、12〜16時間分が“消えても問題ない仕事”に費やされていることになる。これは単なる時間のロスではない。ムダな仕事が増えるほど、従業員の判断力は低下し、ストレス反応も強まることがわかっている。コーネル大学の研究では、「本来の業務に集中できない状態」が続くと、脳の前頭前野が疲弊し、本来なら避けられるミスや意思決定の遅れが増える傾向があると報告されている。つまり、サボる人が1人いるより、方向の間違った“頑張り”を組織全体に広げる人が1人いるほうが、はるかに深刻な悪影響をもたらす。では、

コメント