公式には稼働したことがないはずの「非常冷却装置」が実は動いていた!?…東日本大震災から6年経って明かされた「深夜の極秘試験」
経済ニュース
東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間13年、のべ1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、単行本『福島第一原発事故の「真実」』は、2022年「科学ジャーナリスト大賞」受賞するなど、各種メディアで高く評価された。文庫版『福島第一原発事故の「真実」検証編』より、その収録内容を一部抜粋して紹介する。『福島第一原発事故の「真実」検証編』連載第16回深夜、福島第一原発1号機の建屋から轟音とともに噴き出す白い蒸気ーー。住民が眠る頃、運転員たちは極秘の実動作試験を繰り返していた。しかしながら非常時の備えだったはずのこの重要な試験は、いつの間にか中断され、その結果、事故時の現場対応は困難を極めた。なぜ試験は途絶えたのか?元東京電力社員が、長く封じられていた真相を語る。『本来「イソコンが稼働しているかはわかったはず」…それなのになぜ原発の異常事態に気づけず「史上最悪の事故」へ繋がってしまったのか』より続く。イソコン稼働の目撃者8ヵ月にわたる試運転では、大量の蒸気と轟音を出して何度も動いていたイソコン。東京電力の公式見解では、1971年に1号機が運転を開始してからは、事故まで一度も動いていないことになっている。ところが、取材班は、思いがけない証言者に巡り合った。1号機の運転開始後もイソコンを実際に動かしていたのを見たとい

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