【現場日記】居宅介護事業所と障害者施設の内部監査をしてきました

今日は一日かけて、ある地域にある居宅介護事業所と、障害者専用施設の内部監査を行ってきました。事業所全体の運営状況、職員体制、法令に基づく帳票類の整備状況、実際の支援の質など、多角的に確認する内容です。施設の「見た目」は順調でも、現場の運営実態を数字や帳票で裏付けるのが我々の役目。少し長くなりますが、今日の気づきや学びを、現場の皆さんと共有したく筆をとりました。⸻▼事前準備は「信頼される監査」の第一歩内部監査というと、どうしても「粗探し」のように受け取られがちですが、私はまったく逆の視点で臨みます。現場で頑張っている職員さんの「安心材料」になれるよう、あらかじめ国基準や自治体の運営指導マニュアルを読み込み、過去の実績やヒアリング内容から現場の特徴を把握します。今回の施設も、非常に丁寧な支援を日々積み重ねており、むしろ「やりすぎでは?」と思うほど自主的に記録類を整備している様子が見えました。そのうえで、どこが形式的になってしまっているか、業務が属人化していないかを客観的にチェックします。⸻▼帳票の整理:紙とデジタルの狭間で今回の監査で感じたのは、「帳票が整っている=安心」ではないということ。たとえば、訪問介護の提供記録。国が定める「内容・時間・場所・実施者・署名」などの要件は満たしているものの、現場では「利用者との関係性」や「職員の主観による判断」で記録の密度にばらつきが見られました。
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