「みんなの大統領になる」韓国・李在明新大統領の「誓い」は守られるのか?「男女」「世代」「地域」で真っぷたつに割れた韓国分断社会の行く末
「みんなの大統領になる」6月3日に韓国で実施された大統領選挙で第21代韓国大統領に当選した李在明(イ・ジェミョン)大統領の就任第一声は「国民統合」だった。ここ数年間、韓国社会を象徴する単語といえば断然、「分断」と「対立」で、大統領選挙でも世代間、性別間、地域間の分断が際立った。だからこそ、李在明新大統領の第一声は、「みんなの大統領になる」ということだった。今回の大統領選挙は、前任大統領の弾劾で実施され、通常の国政引継ぎのための準備期間なしに当選が確定した4日から大統領としての任期が始まった。4日、韓国国会で開かれた就任式で李在明新大統領は就任宣誓後、国民に向けた最初のメッセージで、「統合政府、実用政府」になると約束した。新政権の国家ビジョンとしては、「国民主権」「成長と発展」「均衡な発展を通じた公正社会」「文化大国」「安全社会」「対話を通じた南北関係改善」などを列挙した。この中でも最も重点を置いた部分は、「国民統合」だった。李在明氏の支持者 by Gettyimages「今回の大統領選挙で(国民のみなさんが)誰を支持したかと関係なく、‘大きく統合しろ’という大統領のもう一つの意味によって、すべての国民をひっくるめて仕える『みんなの大統領』になります」「統合は有能の指標であり、分裂は無能の結果です。国民の暮らしを変える実力も意志もない政治勢力だからこそ、権力維持のために国民を引き裂け
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