医療には3つのトリレンマがある。質、費用、そしてアクセスである。アメリカのよう費用がバカ高い国があれば、3ヵ月待ちが必要なアクセスが良くない国もある。さて日本の場合はどうか。フリーアクセス、質は担保されていて、費用は同等の経済力の国に比べれば安い。それは国民皆保険によって診療報酬が薄利多売の絶妙なバランスの上で成り立っていたからである。しかし、少子高齢化による現役世代の社会保険料負担の限界と物価高による病院経営の危機が起こった。多くの病院(特に急性期)は赤字であり、稼ぐためさらに多くの検査、治療費を必要とし、医療費がかかるという悪循環にある。その結果医療費は50兆円弱に及ぶ。診療報酬を1%下げたら5000億削減できるが利益のため更に不要な検査が増えるだろう。逆に物価が1%上がれば全体で5000億円必要になる。社会保険料はこれ以上上げれないが、下げようにも下げれないのが今の現状である。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
国民皆保険という名のジェンガ

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