Google の広告キュレーション参入は後発者優位の賭けか、独占禁止逃れか

記事のポイント
Googleが広告キュレーション市場に参入し、広告主やエージェンシーへの透明性向上を狙う動きを見せた。
キュレーションの台頭は、広告資金の意思決定力を販売側へ近づけ、パブリッシャーに新たな力を与えつつある。
Googleの動きは規制対応の一環とも見られ、広告業界のパワーバランスに新たな変化をもたらしている。
米DIGIDAYはこのほど、「Googleを解体するのは意味があるのか?」という質問を問いかけた。
この質問は、自由放任主義の経済を提唱するものではない。これは、政府が2010年代の市場の問題を解決するため、20世紀の規制の道具を2020年代後半のいま適用しようとしているのかを判定しようとする試みだった。
キュレーションは転換なのか
進化のもっとも新しい段階において鍵となった発展は、広告キュレーションの台頭だった。これは、広告のインベントリーをフィルタリングして編成することにより、効率性を高めるテクノロジーだ。少なくとも、売り文句ではそうなっている。
キュレーションの台頭は、意思決定の力、すなわち広告の資金を得るのは誰なのかを、広告エコシステムの販売側に近づけようとする、より広範なトレンドを示唆するものだ。理論的には、これによってパブリッシャーが力を得ることになる。これまでは、意思決定のほとんどを広告主側プラットフォームがコントロールしてきたからだ
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