以前から柳井さんに関する本を読んでみたいと思い、今回の1冊を手にとった。本書は柳井さん自身の著書ではなく、川嶋さんというジャーナリストが書かれている。2010年発行なので少し古いが、ユニクロブームの詳細が書かれていて興味深く読めた。まず、ユニクロほどの企業を成長させてきた柳井さんが、「カリスマ」ではないと書かれた点に驚いた。「カリスマ」という言葉は、特別な発想や能力を持った人間に対して言われる印象だ。本書で語られるのは、柳井さんが常に原理原則に基づいて経営を進めているということ。小売業の基本を徹底し、必ず数値目標を立てて成長を続けている。失敗を語り、常識的に判断し、宗教性を持たないなど、中間管理職的な経営者だともいわれている。一定規模まで成長をしても、さらなる成長を目指していく。この次元までいくと、他社が少し真似をしたからといって、シェアが奪われていくとは思えない。とはいえ、この成長にあぐらをかくような雰囲気(本書で書かれる「大企業病」)にも常に危機感を感じて、どんどん挑戦を続けている。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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