画像はイメージ
子どもに暴力を振う親は、生涯にわたって子どもの人生に影を落とす。たとえ死んだとしても。
三重県の50代前半の女性(専門職/年収500万円)は、幼少期から父親の暴力に苦しめられていた。些細なことで怒り狂う父親に、「炊飯器、扇風機、味噌汁の鍋、飼っていた猫」を投げつけられ、火傷や打撲することもあった。
大学卒業後、就職を機にようやく実家を出られたという女性。おそらく生まれて初めて深い安堵感に包まれたことだろう。ところが年末に帰省したとき、父親による暴力事件が起きた。きっかけは、女性が自分のお金でグレードの低い車に買い換えたことだった。昔から父親の怒りのスイッチがどこにあるかわからなかったという女性だが、このときも衝撃を受けたに違いない。しかも
「父が私の髪を引きずり、ビールを浴びせかけてきました。止めようとした母も首を締められ、2人追い出されました」
と、父親の暴力はいつにも増してひどいものだった。なんとか警察に駆け込んだ女性たち。ところが当時は平成初期で、警察はただの「家族喧嘩」とみなし動いてくれなかった。仕方なく叔母の家に向かうことに……。ここまでは【前編】で伝えた通りだが、このあと思いもよらぬ展開となっていった。(文:天音琴葉)
母親に「あなたは養うから。離婚していいから」
The post 凶暴すぎる父親が認知症になり「心がすうっとしました」 壮絶DVに長年苦
コメント